ボッチ力と認識力とコミュニケーション力

上野動物園の大橋直哉教育普及課長に聞いた記事をご紹介します。

双子のパパのリーリー

ボッチ力

パパのリーリーはずっと独りで暮らしています。
ママのシンシンも双子とは3月19日を最後に別々に暮らしています。

寂しいと思っていないのか、大橋育普及課長に質問したところ・・・
「そう思うのは人間の感情移入です。野生動物にはその動物に適した暮らしがあります。
パンダは単独で暮らす動物ですから、寂しいどころか、何ともありません。それが普通なのです」

野生のパンダは広大な縄張りを持ち、生涯のほとんどを独りで暮らします。
雄と雌は繁殖期に交尾するとき以外、近付きません。
母子が一緒に生活するのも1年半ほどです。

リーリーは、双子とは一度も会ったことがありません。
大量のタケを食べるパンダにとって、同じ生息圏に「群れ」がいたら、食物を分け合うことになり、食べる量が減ってしまうことになるからだそうです。

たしかに!リーリーは、双子には会ってないようですね。
シャンシャンは、東園で暮らしていた時、お庭越しに姿を見ていると思うのですが、
特に気にしている様子を見たことはありませんでした。

リーリーは、チビシャンのことどう思っていたのかな?
なんかちっちゃい子がいるなくらいに思っていたのかな?

認識力

双子はいつも大勢の人に見られています。
黄色い声を浴びて、ストレスを感じたりしないのでしょうか。

「来園者は絶対に柵の中に入ってこないので、あまり気にしていないと思います。むしろ、縄張りを侵す存在として飼育係を警戒しているのではないでしょうか」

飼育係さんを警戒しているかもなんて、おもしろいですね。
一番警戒していなさそうなのに、そんな風に思われているなんて・・・笑。

レイちゃんは、お昼寝するときは、草むらに隠れてしまうことがあります。
静かにお昼寝したかったかな。「うるさかったかな?ごめんね。」

コミュ力

パンダは、飼育員に何かを訴えるときは「メーメー」とヒツジのように鳴き、怒ったときは「ワン」と鳴くといいます。
パンダ同士はどうやってコミュニケーションを取っているのでしょうか。

「単独でいるときは、あまり鳴きません。鳴く意味がないからです」
でも、繁殖期には「メーメー」と鳴いて、意思疎通を図ります。
さらに、嗅覚を働かせ、相手が発情しているかどうかをにおいで判断しているといいます。

リーリーは、食べたいタケがないとよく鳴いているよね。
飼育さんにおねだりしているんだね。

シャンシャンは、中国にお引越し中に「ワン」って鳴いていたね。
その時は、怒ってるというより怖がっていたようだけど。

びっくりした時も「ワン」って鳴いてるよね。
色々な表現を表す「ワン」なんだね。

※記事は、5/3の毎日新聞より引用させていただきました。